デザイン+◯◯・デザイン×◯◯

ユニット制デザイン事務所、Uniが発信するあれこれ。

お題:デザイナーになって良かったな〜と思ったこと10選

クリエイターの苦悩。SNSを覗くと、やれ支払いトラブルが起きた、やれ横暴なクライアントに振り回された…などなど、クリエイターの阿鼻叫喚には事欠かない時代になりましたね…かく言う私も普段は半泣きです。途中まで完成したお仕事は踏み倒されそうになったし、口先だけでお願いと言いながら途中でキャンセルされたり、挙げれば枚挙に暇がありません。


とは言っても、いいことだってあるんじゃない??
なって良かったとこだってないと、なりたいって人いなくなっちゃうんじゃない??

と、いうことで、今回は「デザイナーになって良かったこと」をお届けしたいと思います!!これから「デザイナーになってみたいな〜」とか、「デザイナーってのはどんな生態の奴らなんだ?」と思っている人に、なんとな〜くイメージだけでも伝われば幸いです。

それでは行きましょう。

                               

1. 人に喜んでもらえる

うーん、お利口さんな答え!!! つっまんな!!!

ま、でも実際、自分が一生懸命考えて作ったデザイン=仕組みが効果を出してくれて、お客さんの望むことが実現できたよ!!って報告を聞くのはとても嬉しいです。例えば、自分が作ったチラシでお客さんが増えたとか。作ったチラシに対して、「読みやすかった」と言う反応があった時とか。

やっと苦労が報われたぜ…!
この日のためにあのしんどい七転八倒があったんや…!

ってなります。最高です。

                               

2. 普通なら会いにくい人に会える

デザインのお仕事をやっていると、普通だと会えない人に会えることもあります。
例えば、地域アイドルの子達や、その地域の名士と呼ばれるような人だったり、普通にサラリーマンとして働いていたら会うことがないようなどこかの会社の社長さんだったり…人によっては、芸能人に会えるという事も往々にしてあります。
いわゆる、役得の一つですね。

裏の顔というか、素の顔を見ることもありますし、

どんな人でもフォトショップがあるからね…

みたいな(あんまり知らなくていい)ことを知れたりもします。

                               

3.世の中がそれまでと違って見える(世界が広がる)
デザインを始めると、いわゆる「職業病」にかかります。印刷物の色をCMYK換算して考えてしまったり、ただ町を歩くだけでもあちこちのチラシやロゴや店舗の内装やらが気になってしまったり…
「職業病」と言うとなんだか業が深いようなニュアンスがありますが、良く言えば、

「世界を見るための物差しが増える」ということ。

美しい景色を見れば写真を自然と撮りたくなるし、美しい文章に触れればコピーに活かしたくなる。ただ料理を盛り付けるだけでも美しく見える盛り付け方について考えてしまうし、お皿を買いに行っても何を盛ったらその器が活きるのかを考える。
部屋の片付けやインテリアについて色々考えたり、どうすればかっこ良くなるだろう?と常にその物差しが働くようになります。モノを買う時にも、審美眼が強化されているので、良いものとそうでないものの見分けがつくようになります。

それまでは全く気に留めてもいなかったモノが、自分に関係があることとしてより身近になる…
少しかも知れませんが、デザインという物差しが増えたことで、これまでの人生がより豊かになったと感じることが沢山あります。

                               

4.生活のクオリティが上がる!

先ほどの3と少しかぶるのですが、審美眼が鋭くなることで、悪く言えば面倒臭い奴になれます。良く言えば、良いものと悪いものを見分ける力が上がるので、インテリアや食べ物、レストラン選び、服選びなどなど、生活の中で無数に行わなければならない取捨選択を高いクオリティで実行できるようになります。

100均のお皿とイッタラの違いは何でしょうか?

ブランドものと、そうでないものの違いは?

なぜブランドものは高いのでしょうか?

もちろん、別に安物が悪いと言っているわけではありません。
安くても良いものも世の中には沢山ありますが、じゃあ、それがなぜなのか?ということまで考えられるようになると、取捨選択の中での失敗も格段に減ります。

                               

5.別の世界を覗ける
デザインのお仕事は、同じ仕事はそんなにありません。定期的な仕事をもらっている場合は別ですが、クライアントが同じだったとしても状況は常に変わります。クライアントが変われば、勉強しなければならないことも変わってきます。
例えば病院がクライアントで、「患者さんが貰うための薬袋」を作らねばならないとしたら、「薬袋のあるべき姿」を模索することになりますが、その次に来た仕事が「アイドルコラボのスタートアップイベントのポスター」だったら、ターゲットは「起業したい人」になります。
案件が変わるたびに、ターゲットがどんな人で、クライアントの強みがどこで、広告物がどんな見られ方をし、どう使われて、どういう結果を出さなければならない物であるのかを考えねばなりません。
毎回毎回が業界研究のようなものです。デザインをしていなかったらする機会がない勉強ではありますが、業界の裏話を聞いたり、色々な人の人生を垣間見ることができます。

飽き性の人や好奇心旺盛なタイプにとっては良いデバガメのチャンス…!もとい「常に新しい何かに触れられ続ける刺激的な仕事」です。

                               
 

6.(割と)好きなことがお金になる

自分がデザイナーになったきっかけのきっかけは、進学前にフラフラしていた頃に職業訓練校のインターンで「長時間座ってるの苦痛じゃない」ことが判明したから…程度でした。

その後、自分が作ったものが世に出る楽しみや、創意工夫によって結果が変わる醍醐味などを味わっていくことになるのですが、最初の最初はそんな程度。

デザイナーの中でも独立している人やフリーランスの人限定にはなってしまうかもしれませんが、バカみたいな長時間労働を嫌々したり、嫌いな上司の顔色を伺ってストレスを溜めたりしなくて済むのは利点以外の何物でもありません。

自分が比較的得意なことを活かしてしかもそれがお金になる、というのは、自分のように「嫌いなことは一切やりたくない」というタイプにとっては最高の労働環境です。
まあ、確定申告からは逃げられないけどネ!!!!!

 
                               

7.なんかかっこいいと勝手に思ってもらえる
これはメリットでもありデメリットでもありますが、「フリーランスデザイナーです」と言うだけで「なんかオシャレ〜〜!」と勝手に思ってもらえます。みんな夢を見過ぎです。何の影響なのかわかりませんが、とにかく自己紹介して一番最初にもらう反応がこの「へえ!すごい!カッコいいですねえ!!」です。

プレッシャーでもあるけどね…

それでも、普段馴染みのない一般の人の感覚では「横文字職業だ!なんか凄そう!」です。たとえ年収が100万に満たない零細どころの騒ぎではない弱小自営業者であっても「なんかかっこいい」です。きっと自由人っぽい印象があるのでしょう、「なんかかっこいいですね!」です。

実際にはそんな事はないのは自分自身がよ〜〜〜〜〜〜く分かっているのでむず痒いですが、「なんかダッサイなこいつ」と思われるよりかは千倍マシ、という点ではメリットと言えるでしょう。

                               

8.自分が考えて作ったものが実際に使用される

クリエイターにとって、やはりこれが一番の醍醐味じゃないでしょうか。たまたまイベントに行ったりマルシェに行ったとき、思いがけずかつてのクライアントさんが配っている何かを自分が手に取る。街を歩いていて、自分が手がけたロゴが立派に店頭で輝いているのを目の当たりにする。自分が作ったチラシが、あちこちに置かれていて人々がそれを手に取って読んでくれている。運がいいと、作ったものに、どこの誰かも知らない人から、反応がもらえる。

以前選挙の際にチラシを作る機会があったのですが、元デザイナーをしていた市民の方から、わざわざメールで「他のチラシに比べて格段に読みやすく、わかりやすく、目を引くものだった。普段は政策チラシなど読まないが、しっかり最後まで読んだ」と言う言葉をもらい、舞い上がるほど嬉しかったことがあります。

無数の切り抜きや、トレースや、地図づくりや、撮影指示や、字詰めや、レイアウトや、気に留めてももらえないちょっとした挿入される図形やグラフ、イラストの数々…細かいことの積み重ねですが、それが実を結ぶ瞬間、それまで頑張ったことが結果を出したことが証明された瞬間は、何物にも代えがたいほどの喜びです。


                               

9.支配欲が満たされる

8番と少し被りますが、正直言ってデザイナーというのは業の深い仕事です。誰かが親子連れと触れ合っているシーンを見ても、「微笑ましい」などと言う感情より先に「ふっふっふこれは絵になるな!!」と思いますし、「いい素材になるぜ、ぐへへ」と言う発想が先に発生します。ほとんどサイコパスです。
そう言うサイコパス的には、「自分がデザイン=設計した構想通りに民衆が反応し、行動する」と言うのはちょっとした(だいぶ)暗い喜びの一つです。

たとえばイベントの案内など地味なものだったとしても、そこに参加している人たちみんながそれを手に読んでいるところを見たり、自分が狙った通りの反応が返ってきたりすると、「自分がこれを制作したことによってこの人々は今、この行動を取っているのだ!!」という感情は、おそらく「支配欲」と言っても過言ではないと思います。

ん?性格悪いって??
やだなあ、言ったじゃないですか〜、サイコパスだって…笑

                               

10.ちょっと変わったことしても許して貰える
たとえ髪の毛がキンキラキンでも、耳に若気の至りで開けたピアスの穴が10個くらい空いていても、空気を多少読まずにマイペースにうろうろしていても、「デザイナーさんだからだろう」と思って許してしてもらえているフシがあります。

本来であれば「市議会議員の奥さん」と言うと、清楚で、何と言うか良妻賢母的なイメージを押し付けられることの方が多いのですが、「デザイナーなんです」と言う一言で、「あ、なんか変わったことしてる人なんだ、じゃあこんなんでもしょうがないか!」と思ってもらえます。

社会不適合でいわゆる良妻賢母のイメージしてなど真っ平ごめんだと思っている自分にとっては大変楽チンです。なぜか随時和服の人だとか、それなりの年齢なのにバブリーでギャルっぽい格好のお姉様とか、全身ブランドで固めたバリバリの人とか、頭の先から足の先まで真っ黒で統一している人とか、金髪モヒカンの50代デザイナー、スシのことばっかり呟いてる女の子、コラージュ画像に使われまくっているモンハン勢デザイナーなど、そう言う「どう見てもこいつカタギじゃないんじゃ??」みたいな人が結構います。どう考えても異常者です。


が、それがだいたい「デザイナーさんだもんね」の一言で許されます。

世の中の普通に合わせようとするとストレスがたまるものですが、多分きっとパリコレみたいな服を着ていても「まああの人デザイナーらしいからね〜」って言って貰えるかもしれません。


                               

いかがでしたでしょうか。多分何の参考にもならないと思いますが、時間潰しに読んでくださった方が万が一にもおられましたら、あなたは大変奇特な方です。ありがとうございます。

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